ファッション。
17日、先輩作家と一緒に吉本本社近くの銭湯に行ってきた。
まだまだほとんど仕事のない私には充分家に帰ってお風呂に入る時間はあるのだが、
先輩作家のお二人は最近忙しくて全く家に帰ってないらしい。
そのため、打ち合わせでどんなに的を得た素晴らしい意見を言っても、
「また臭ぇ奴が何か言ってるよ」程度にそれこそ鼻つまみにされるため、
「こりゃイカン!」って事で銭湯にやって来たのだ。
そこで私は、初めて業界チ○ポを見た。時代の荒波に笹の葉のようにもまれ、
自分の才能だけが便りのこの業界。そこで必死に生き抜いてる先輩のチ○ポは・・・
意外と普通だった。そりゃそうか。
ただ一番先輩の作家さんとそのすぐ下の後輩作家さん(両方私より先輩)を比べたら、
チ○ポでは先輩・後輩が逆だったのが面白かった。
夜、本社でサカイストの打ち合わせに臨んでいると、脱線してファッションの話題へ。
元来ファッションには全く興味がなく、オシャレ雑誌を今まで一冊も
買った事のない私には全然ついていけない。確かに今周りにいる人を見渡しても・・・
お、俺、ダサい!!服装だけは今でも淡路の島国根性を守り貫いている!
淡路島で若者が服を買う店は、サティの「キャンサス」という店しかないのだ。
私の服装はその日、キャンサステイスト100%だった。
周りから、否、東京から少々服装が浮いてると気付いた自分は、
打ち合わせどころじゃなく、今すぐ貯金を全て下ろして渋谷の街に
走り出したい気持ちになっていた。するとそこで、奇跡が起こった。
吉本でオシャレ社員で有名な斉藤さんという方が、
両手いっぱいに服を抱えて、「よかったらこれ持って帰ってぇ〜」と
持ってきて下さったのだ!
私だけでなく、吉本に住み着くコジキのみんなは狂喜乱舞。
すぐさま大ジャンケン大会が開催された。
そこで何と私は、一番値段の高いジャケットをゲット!
おまけにズボンまでいただいた。伝兵さんにサングラスを借りて、
さっそく着替えてトイレの鏡の前に立つ。
安藤美姫のようにくるくると回ってみる。
「う、生まれ変わった・・・」私はそう確信した。
そして翌日(18日)、サカイストのオールナイトトークライブがあった。
勿論私は、昨日いただいた服を上から下までコーディネイトして、
サングラスをかけて会場に登場。正直やらしい話、こりゃ少し客から
モテてしまうかもというほのかな期待を抱いて、サングラスの奥から
熱い視線を送りながら客入りの時にチラシを配る。
だが結果は、総無視。
分からん・・・やっぱり難しいよ、ファッションは。
※写真はサカイストの伝兵さんが「これで本当の東京ライフを始めろ」と
プレゼントしてくれたサングラス。