老いは哀しき。

sakaeyusuke2005-11-04

本日も吉本本社にて、ライセンスの打ち合わせ。



先月24日のENJOYからだいぶ経つけど、久しぶりのライセンスの舞台は

お二人ともとっても楽しそうにやられていて、その感じが客にも伝わるような

いいライブだったと思います。フリートークの時に井本さんに急に舞台に呼ばれた時は

びっくりしたけど・・・。今月も20日に笹塚ファクトリーであるので、チケット取れた

人はお楽しみに。




さて、そろそろ今年もM−1の季節がやって参りました。

今年はどんな面子が決勝に残るのやら・・・。

できれば、やっぱり自分が担当している芸人さんに行ってもらいたいものです。

いつも打ち合わせしている芸人さんが、クリスマス前後の全国ネットのテレビで

漫才で大暴れしている勇姿を見れるなんて、何て幸せなことでしょう。

良い結果を祈るばかりです。





さて、ちょっとほろ苦い、実際にあったお話を一つ。





私の大学時代の友達に、身長が158センチぐらいの、男にしては背の低い

K君がいました。

彼の家族はお父さんとお母さんと妹で、遠く離れた地方に、

おじいさんとおばあさんが住んでいました。

おじいさんとおばあさんの家には、毎年お正月に家族で遊びに行くのが恒例でした。




K君は小さい頃から目立つぐらい背が低かったので、友達から「チビチビ」と

いじめられていました。でも小学校、中学校、高校生に上るにつれ、そんなK君も

ちょっとずつですが、身長が伸びていきました。

だからお正月におじいさんとおばあさんの家に遊びに行く度に、おばあさんに

「大きくなったね」と頭を撫でられていました。




そしてK君が18歳になった時に、彼の身長は止まりました。

そう、成長期が終わったのです。

だけどその年のお正月におじいさんとおばあさんの家に遊びに行った時も、

まだおばあさんは「大きくなったね」とK君の頭を撫でるのです。


19歳になっても

20歳になっても

21歳になっても


毎年おばあさんは「大きくなったね」と頭を撫でるのです。




何でだろう、とK君は不思議に思いました。

僕の身長はもう止まっているのに。




そして22歳のお正月、おじいさんとおばあさんの家に遊びに行って、

またおばあさんに「大きくなったね」と頭を撫でられた時、

ふとK君は気付いたのです。




おばあさんの腰が曲がってきてる・・・




だから毎年僕が来る度に、おばあさんは僕が大きくなっているように見えたんだ。


だけどK君は何故か何も言えず、来年もおばあさんに頭を撫でられに行くそうです。



おしまい。







※写真は内容と全く関係ありませんが、何かに怯えるえりあし息くさパジャマ氏。